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第2章7話『注意卫生』(後編)
感染者
ありがとう、ありがとう……
アーミヤ
ここは危険です、ここから離れてください
感染者
離れるったって……
感染者
俺達はここからどこに行けばいいんだ……?
感染者
俺達の家だったここも……今、全部無茶苦茶にされてしまった……
アーミヤ
ごめんなさい……
感染者
あんたは悪くない
感染者
悪くないんだ……
エクシア
自称感染者の救世主様であるレユニオン達が感染者を攻撃するなんてね
エクシア
イメージ……崩れちゃったんじゃない?
テキサス
だが、レユニオンを受け入れているのも、間違いなく自発的なものじゃないだろう
エクシア
龍門の少なくない感染者が、レユニオンに付いてっちゃってるね
エクシア
むぅ……むしろロドスアイランドの方がレユニオンより信用されてないような
フランカ
ロドスアイランドは出来ない約束はしないからね
フランカ
レユニオンが感染者に与えてるのが、たとえ単なる幻想であってもかまわないって事よ
フランカ
感染者達にはその幻想を見分ける事さえ難しいのよ
フランカ
たとえそれが幻想であっても、多くの感染者はそれだけ必死なの、助かるために藁にもすがる思いで手を伸ばすでしょうね
フランカ
誰なら信じてくれるのかしらね、人を騙すのが忍びない兎さんとかかしら?
アーミヤ
……
ミーシャ
……信じるよ
アーミヤ
ミーシャさん……
ミーシャ
うぅ……
アーミヤ
気をつけて、まだ歩き回れる状態じゃないんですから!
ミーシャ
少し眩暈がするけど……大丈夫だよ
ミーシャ
レユニオンたちは……まだ追ってきてるの?
ミーシャ
あの人たちの目的はわからないけど……
ミーシャ
でも……
ミーシャ
……行こう
ミーシャ
アーミヤ
アーミヤ
――
アーミヤ
わかりました
アーミヤ
すぐにここを離れましょう
アーミヤ
スラム街から離れたら、すぐに龍門近衛局と合流しましょう
アーミヤ
ありがとうございます、ミーシャさん
ミーシャ
……ううん
ミーシャ
……こっちこそ……ありがとう