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第2章8話『不做约定』（後編）
フランカ
ふぅ
フランカ
近衛局の護衛部隊は無事にここを離れたみたいよ
フランカ
で、敵さんたちは――私達をしばらく逃がしてくれる気はないみたいだけど
アーミヤ
ミーシャさんが近衛局に引き渡されたことを敵が知らないうちは、彼らは私達に注意を向けるはず
アーミヤ
それなら、ミーシャさんはより安全になります
リスカム
本当のところ、龍門とレユニオンはどうしてこの子を探しているのかしら？
アーミヤ
わかりません、可能性は色々ありますが
アーミヤ
私の予想ですが、あの子自身、あるいは彼女が知っていることだけが…龍門の安全性にさえも影響を与えるほどのものなのでしょう
フランカ
例えばどんな？
アーミヤ
はい、データか、あるいは情報か
アーミヤ
だからこそ、龍門とレユニオンは彼女を手にしたいのだと思います
リスカム
―――それは危険な取り合いだこと
アーミヤ
ミーシャさんでなかったとしても、近衛局は私達にそのことを教えてくれないでしょうけど
フランカ
私たちはとてもまずい立場なんじゃないかしら
フランカ
何も知らないまま、全部面倒を見てあげないといけないなんて
アーミヤ
た、確かに……
アーミヤ
ところでチェン隊長はどちらに行ったんでしょう
アーミヤ
予感がするんですこのまま簡単に終わりはしない気がします
エクシア
アーミヤ、私達がやる仕事何かある？
エクシア
必要ならロドスアイランドまでに帰れるようお連れするけど？
アーミヤ
いいえ、今は戦闘が起きた時に気にするようなこともありません、大丈夫ですよ
テキサス
もしそういうことなら、私たちは待機に戻るぞ
アーミヤ
そうしてください
アーミヤ
それでは、引き続き偵察行動を行いましょう、龍門に潜入しているレユニオンの具体的状況を調査してください
アーミヤ
既にミーシャさんを近衛局へ引渡しはできました、とはいえレユニオンがいるとなれば……少し不安ですね
エクシア
そういうことね、じゃあ行ってくるよ
アーミヤ
はい、お任せします
アーミヤ
皆さん、ここにどれだけのレユニオンが潜伏しているかわかりません
アーミヤ
準備と警戒を怠らないでください
アーミヤ
それでは、ビル内を通って移動しましょう
アーミヤ
必要なら、屋上を移動してください
アーミヤ
こうすれば、私たちは街中で戦うよりもレユニオンと戦う上で有利になるはずです
アーミヤ
必要に応じてレユニオンを引き付けて、私達の手の内で戦いましょう！
隊員
了解！
―――
（一方その頃）
―――
弑君者
タルーラ
弑君者
全て整った
タルーラ
……
タルーラ
それでは行くか
弑君者
……
タルーラ
――――
弑君者
龍門を攻撃するのはレユニオンにとって確かに戦略的に意味のあることだ
弑君者
龍門を落とせばレユニオンにはあらゆる利点があるだろう
弑君者
だが、リスクもコストも高い
弑君者
どうしてそこまで拘るんだ？
タルーラ
……
タルーラ
あの建物を見ろ
弑君者
見えているが
タルーラ
あれこそ龍門の象徴だ。そして―――
タルーラ
……
タルーラ
私がここに戻ってきたのは、感染者の物だった全てを取り戻しにきただけではない
タルーラ
彼に代償を払わせる
タルーラ
それこそ……とても面白いと思わないか？
タルーラ
なぁ、タルーラ――？
