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第7話『Truth Or Dare』(後編)
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……ジェリコの援護の下、デイナとSuper-Shortyは地心にへと辿り着いた。
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……バン!バン!
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デイナ
おお、この鉄血のやられっぷり、お前は本当に頭にきてるんだな
Super-Shorty
ただ居ても立ってもいられないだけよ!IDWをもう待たせてられない!
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……
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デイナ
これがアースコンピューターか、私も実物は初めて見るな
ジェリコ
二人とも、急いでください、鉄血の増援が来ています、あなた達を助けるにも持ちこたえるのが精一杯です!
デイナ
そんなに急いで登ろうとするな、チビッ子よ。高いところだが、お前の平衡感覚はそんなにいいのか
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……Super-Shortyは手を滑らせて、あわやコンピュータの外壁から落ちそうになった。
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Super-Shorty
私はIDWほど柔軟じゃないけど、やってやるわ!それに私以外の誰もこの隙間に入れないんだから!
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……Super-Shortyは登るための場所を掴むと、登り続けた。
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Super-Shorty
しかし、それも状況によりけりね。友達の為なら小さいのだって悪くないわ!
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…… Super-Shortyは、アースコンピューターの隙間に到達した。
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……ガシャン!
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……Super-Shortyの足下の外壁が突然崩れ下に落ちた!
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……!
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……スーパーショーティの手が隙間から伸びた一本の細い手にぎゅっと握られた。
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……ブゥン!
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ジェリコ
まずまずですね、ビュッフェの時間は終わったようですが
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……
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デイナ
おーい、お前達、お前達の再会を邪魔するべきではないのはわかっているのだが
デイナ
だが、先住民やり方をお前達に思い出させねばならん、おしゃべりの続きはまた後でな
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…… 30分後、地心エレベーター内。
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IDW
どれどれ……ニャア!外は本当に全部砂だらけニャ、わたしの記憶じゃここにはジャングルだったはずだニャ!これを私がやったのかニャ?
Super-Shorty
あなたのせいじゃないけど、ジャングルはもう砂に埋もれて私達の足の下ね
Super-Shorty
人間達には言わない方が良いわよ、じゃないとエレベーターから顔を出した途端に、環境保護団体に壊されちゃうわ
Super-Shorty
本当に、もっと早くわかってればあなたを生命維持室から出して、外から呼べたのに
IDW
でもちゃんと名前を呼んでくれたニャ、それで私は目が覚めたのニャ
IDW
ただ、エリザのコマンドは忠実に守られてたニャ、だから鉄血たちをここから逃がせなかったにゃ
Super-Shorty
はぁ、おかげでヒヤッとしたわよ、でも結果的にあなたが元気でよかったわ
IDW
ただ3年間置いてかれただけにゃ、気にしてないし、隊長のせいでもないニャ
Super-Shorty
私は恨み言をあなたにぶつけて、自分で後悔するような事もたくさん言っちゃった
Super-Shorty
あなたはよくやったわ、IDW、あなたは世界を救うチャンスを勝ち取った
Super-Shorty
でも私はダメよ、こんなんじゃ隊長になる資格なんてないわ
IDW
でも隊長がいないと、IDWしか隊員がいなくなるニャ、どうやってチームを組むのニャ?
Super-Shorty
あ、あなたが隊長になって好きにすればいいじゃない!
IDW
うんニャ、もし隊員が一人だけだったら。一旦ミスをしたらそれで終わりニャ
IDW
でも2人だったら、助けられるチャンスもあるんじゃないかニャ?――今みたいに
Super-Shorty
何をすべきかわからなくなったら、あなたを思い出すことにするわ
IDW
でも……間違うのは特別なことなのかニャ? IDWはルールを破るのに慣れてるニャ
Super-Shorty
これをあなたと議論すべきじゃなかったわね、こんなに自分を恨んで自分を責めたのがバカみたいに
Super-Shorty
ああ、本当に!どうして私とあなたがパートナーなのかしら!
IDW
ハハ、それなら私と隊長はお似合いということニャ、パートナーはこうあるべきニャ!
Super-Shorty
もう、とにかく、私たちはまだ協力しつづけないといけないわ
Super-Shorty
いずれにせよ、この任務は3年間中断されていたわ、一緒に終わらせてくれるかしら?
Super-Shorty
「隊長」ってまだ呼んでるけど、「ショーティ」でいいわよ
Super-Shorty
で、でも!あなたは私より背そんなに高くないんだからね!
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……ビー!
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システム
南半球の表面に到着いたしました、持ち物と武器を身に着けていただきますようお願いします
IDW
うニャ!ステーションに着いたニャ、行くニャ、ショーティ隊長!
ジェリコ
アルマ、Super-Shorty達がやってきました、私たちも始めま――
デイナ
お前の寄越した二人のチビッ子がやってきて嬉しいのはわかるが、私達の世界救済計画がハグ交流会に変わってしまうぞ
アルマ
Super-Shorty、私が小さい人を選ぶとしても、私はダイナーゲートを送り込んだり、喋る柴犬に任務をやらせたりしないわ
アルマ
私はあなた達ならが成功すると思ったから、選んだのよ
Super-Shorty
でもアルマ、私はあの時自分で出来るなんて思えなかった……
Super-Shorty
選んでくれたあなた達を信じるって決めたわ。私じゃ気付けない問題にも気付いてくれるんだもの
アルマ
これは私達があなたより賢いからじゃないわ、他人って言うのは自分を映す鏡なの、Super-Shorty、私はいつも自分の家族から自分を直すべきところを見つけてるわ
アルマ
I! D! W!もう一度コンピューターにたっぷり入るべきかしらね!
ジェリコ
よし、皆さん始めましょう、いえ……続けましょう、というべきですね
アルマ
そうね、3年前に果たせなかった任務を終わらせましょう!
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……アルマはアースコンピューターの前に向かった。
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アルマ
私が子供の頃はいつも彼女が世界で一番クールだって思ってたわ、彼女がいわゆる冒険のために子供を放って私のパパとママにに投げ出すまではね
アルマ
それから私は誓ったの、私はどんな事があっても私の家族の責任を投げ出す言い訳にしないって
アルマ
それ以来、私はボーイフレンドを見つけなかったわ……
アルマ
口が達者なのね、デイナ、でもこれは僥倖だって思ってるわ
アルマ
だって姉さんが興味を育んでくれたおかげで、私は今日ここにいるんだから
アルマ
もうエリザは完全にクラッキングしたわ、今はもうエリザをコンピューターにセットするだけで、コンピュータにコマンドを入力できる
アルマ
どうして私が自分の本当の手と2本の機械を取り替えたんだと思います?
アルマ
人体には限界があるわ、頭脳という可能性に追いつくことはできないの
アルマ
さて、どのお友達がエリザちゃんをコンピュータに運び入れて、彼女を起こしてくれるのかしら?
デイナ
その名誉はそこにいるチビッ子達に委ねるべきではないかな
Super-Shorty
エリザを引っ張り出したのはあなたでしょ、当然彼女を元の所へ返してあげないと
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…… Super-ShortyとIDWはエリザを手に取り、コンピュータに組み込んだ。
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Super-Shorty
まったく、ケーブル間違って繋いだんじゃないの、見せてみなさい
IDW
そんなわけないニャ、わたしはここに3年間捕らえられてたのニャ、間違え覚えたりなんてしないニャ
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……ピッ、ピッ、ピッ、ピッ。
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……ドーン!!
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……
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アルマ
Super-Shorty! IDW!どこにいるの!
Super-Shorty
ハァ……もし大きかったら、カバーしきれないところだったわ
デイナ
都市が混乱していたとしても、軍事基地で爆発を起こすのは不法行為だぞ
デイナ
お前がやったこと全てを説明する時が来たということか?
アナ
そして、エリザのデータと融合することで実態を得ることが出来た
アナ
残念ながら、アースコンピューターは無くなってしまったわ
アナ
というか……私が今アースコンピューターになっているのだけど、あなた達が私を破壊したら、それは地球最後の希望を破壊することを意味するわ
アナ
でも中二病っぽいわね、けど誰もが夢見たことはあるでしょう?そして私はそれを実現した
アルマ
私はエリザをチェックしたわ、彼女のデータは安全だったはずよ!あなたにそんなことする時間なんて!
アナ
ああそれ?あなたのコンピュータはチェックした?数時間前に誰か来なかった?
Super-Shorty
アーキテクトよ!アイツの本当の主人はアナ、アイツみんなを騙したのよ!
アルマ
つまり……アーキテクトが基地にやってきた目的は、私のコンピュータだったの?!
アナ
ダメだった?私はナノマシンの束にすぎないのだけど、あなたに入ってもいいか聞くのが礼儀だったかしら?
ジェリコ
あの[ピー]が!もう一度彼女を捕まえたら、少なくとも3回はバラバラにする理由があるわ!
デイナ
ようやくお前と戦うもっともらしい理由が出来たようだな……
デイナ
だが今は、お前がどうしようとしているかが大問題だ、次は何をするつもりだ!
IDW
どうしてこんな事をするのニャ!この世界が嫌いなのかニャ!
アナ
正直に言えば、今みたいなのはそんなに悪くないと思ってるわ
アナ
この世界は、あまりにも真実が溢れていて、安定してしまってるわ
アナ
あなた達に話したところで見分けなんて付かないでしょうけど、私にとっては……違うけどね
アナ
でも難しい事じゃないわ、戦争と別れに具体的な理由なんていらないって知ってるでしょう。これが一切の生活理念と合わないとしてもね
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……アナは言って、向きを変えて火の海まで歩いた。
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デイナ
おい、どこに行くつもりだ!本当に逃げられるとでも思ってるのか?
アナ
そうだけど?なんならあなた達の前で変身でもしてみましょうか?
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……アナは指を鳴らした。
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アナ
私がアースコンピューターなのはわかってるでしょう、私は発令者であり、執行者なの
アナ
砂もいらない、鉄血もいらない、今なら思うままに世界を壊せるわ
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――バンバン!
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アナ
表面をいちごのアイスで覆ってから、スペリオル湖くらいの大きさのチョコレートを呼び出してストローを真ん中に突き刺して混ぜるのもいいわね
アナ
それとも世界の10大高山をロールケーキで覆って、地理のテストに存分に「ロールケーキ」って書けるようにしようかしら
アナ
あなた達も好きでしょ?こんな終末の日も、女子高生っていう設定にはあってるんじゃないかしら?
Super-Shorty
あなたがいま世界を壊すのに……どれくらいかかるの?
アナ
どんなもんでしょうね?地球をかわいいアイスクリームで埋め尽くすには数時間かかるかしらね
アナ
まだクリームの割合について考える必要があるわね、こぼしちゃうのも嫌だし、北米大陸全体を埋め尽くすくらいはしとこうかしら
ジェリコ
考える必要はありませんよ、私たちがあなたを止めます!
アナ
あなたの以前の部下だった、あの哀れな機械兵器があなたを止めると思うけどね
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……ホワイトナイトに守られながら、アナは火の海の奥に消えた。
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アナ
歩き回って、最後に一目世界を見ておかないとね、この夢と文明と言えそうなものが少しも無い世界を
アナ
洗濯しようとしてる汚れた服が積んであるのを想像しちゃった、次の瞬間新品みたいに見違える事想像したら、少しは快感かもね?
アナ
わかってるわかってる、あなた達は私を見つけ出すでしょうね
アナ
でも急いだほうがいいわよ、この街は私が好きなワッフルよりも本当に脆いんだから
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……周囲の建物が倒壊すると、アナの姿は最終的に火の海に完全に消えた。
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……
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ジェリコ
そんな顔をしないでください、あなたに委縮されると私もそうなってしまいます
ドロシー
でも、私が発破かけないといけない人は今ここにはいないみたいだね
アルマ
ドロシー首相?それに……ステラ!あなた生きていたのね!
ステラ
それは私も言いたいところだが……今日は良いことがよく起きるな
デイナ
何故だ?私はお前たちもアナを捜し出して、そして世界を救おうとしてると思っていたのだが