少女前線

【少女前線 日本語訳】コラボイベント『瓦爾哈拉』 ストーリー 第7話『Truth Or Dare』(後編)【VA-11 Hall-Aコラボ】

このサイトに掲載している翻訳等の方針についてはこちら

第7話『Truth Or Dare』(後編)

——————
……ジェリコの援護の下、デイナとSuper-Shortyは地心にへと辿り着いた。
——————
……バン!バン!
——————

デイナ
デイナ
おお、この鉄血のやられっぷり、お前は本当に頭にきてるんだな
Super-Shorty
Super-Shorty
ただ居ても立ってもいられないだけよ!IDWをもう待たせてられない!
Super-Shorty
Super-Shorty
見て、前――!

——————
……
——————

デイナ
デイナ
ようやくだな……
デイナ
デイナ
これがアースコンピューターか、私も実物は初めて見るな
ジェリコ
ジェリコ
二人とも、急いでください、鉄血の増援が来ています、あなた達を助けるにも持ちこたえるのが精一杯です!
デイナ
デイナ
おい、お前は全て倒せると言っていたではないか!
ジェリコ
ジェリコ
あまり急ぐなとも言いましたよ!
Super-Shorty
Super-Shorty
IDW……IDW!
デイナ
デイナ
そんなに急いで登ろうとするな、チビッ子よ。高いところだが、お前の平衡感覚はそんなにいいのか
Super-Shorty
Super-Shorty
構ってられないわよ!IDWが待ってる――きゃあ!

——————
……Super-Shortyは手を滑らせて、あわやコンピュータの外壁から落ちそうになった。
——————

Super-Shorty
Super-Shorty
ふぅ……よし!
デイナ
デイナ
ハハ、大丈夫か?
デイナ
デイナ
こんな諺は知っているか?「急がば、回れ」だ
Super-Shorty
Super-Shorty
私はIDWほど柔軟じゃないけど、やってやるわ!それに私以外の誰もこの隙間に入れないんだから!

——————
……Super-Shortyは登るための場所を掴むと、登り続けた。
——————

デイナ
デイナ
体格がお前の強みのようだな
Super-Shorty
Super-Shorty
そんなの嬉しくないわよ!
Super-Shorty
Super-Shorty
しかし、それも状況によりけりね。友達の為なら小さいのだって悪くないわ!

——————
…… Super-Shortyは、アースコンピューターの隙間に到達した。
——————

Super-Shorty
Super-Shorty
着いたわ……IDWがあの時入っていった隙間ね
Super-Shorty
Super-Shorty
今は突入あるのみ――きゃあ!

——————
……ガシャン!
——————
……Super-Shortyの足下の外壁が突然崩れ下に落ちた!
——————

デイナ
デイナ
チビッ子!

——————
……!
——————

Super-Shorty
Super-Shorty
……
Super-Shorty
Super-Shorty
あなた……

——————
……スーパーショーティの手が隙間から伸びた一本の細い手にぎゅっと握られた。
——————

IDW
IDW
重くなったのニャ、隊長
Super-Shorty
Super-Shorty
IDW?……IDW!あなたなのね――
IDW
IDW
ニャ?朝じゃないのかニャ?
IDW
IDW
みんな、止まるのニャア!

——————
……ブゥン!
——————

ジェリコ
ジェリコ
鉄血の攻撃が……止まった?
デイナ
デイナ
物足りないんじゃないか、隊長殿?
ジェリコ
ジェリコ
まずまずですね、ビュッフェの時間は終わったようですが

——————
……
——————

IDW
IDW
それで…… IDWはどのくらい眠ってたのかニャ?
Super-Shorty
Super-Shorty
3年よ、あの日からもう3年経ったの……
Super-Shorty
Super-Shorty
ごめんなさい、IDW、全部私のせいよ……
IDW
IDW
3年……
IDW
IDW
きっと沢山の漫画の最終回を見逃したに違いないニャ
デイナ
デイナ
おーい、お前達、お前達の再会を邪魔するべきではないのはわかっているのだが
デイナ
デイナ
だが、先住民やり方をお前達に思い出させねばならん、おしゃべりの続きはまた後でな

——————
…… 30分後、地心エレベーター内。
——————

Super-Shorty
Super-Shorty
感想はどう?
IDW
IDW
どれどれ……ニャア!外は本当に全部砂だらけニャ、わたしの記憶じゃここにはジャングルだったはずだニャ!これを私がやったのかニャ?
Super-Shorty
Super-Shorty
あなたのせいじゃないけど、ジャングルはもう砂に埋もれて私達の足の下ね
Super-Shorty
Super-Shorty
人間達には言わない方が良いわよ、じゃないとエレベーターから顔を出した途端に、環境保護団体に壊されちゃうわ
IDW
IDW
ニャハハ、3年寝たのに、それはしたくないニャ
Super-Shorty
Super-Shorty
本当に、もっと早くわかってればあなたを生命維持室から出して、外から呼べたのに
IDW
IDW
でもちゃんと名前を呼んでくれたニャ、それで私は目が覚めたのニャ
IDW
IDW
ただ、エリザのコマンドは忠実に守られてたニャ、だから鉄血たちをここから逃がせなかったにゃ
Super-Shorty
Super-Shorty
はぁ、おかげでヒヤッとしたわよ、でも結果的にあなたが元気でよかったわ
IDW
IDW
ハハ、3年間動かなかったら、体が鈍ってるニャ
IDW
IDW
時間があったら、そこら中を走り回りたいニャ!
Super-Shorty
Super-Shorty
IDW ……
IDW
IDW
ニャ?
Super-Shorty
Super-Shorty
ごめんね
IDW
IDW
うん?突然どうしたのニャ?
IDW
IDW
ただ3年間置いてかれただけにゃ、気にしてないし、隊長のせいでもないニャ
Super-Shorty
Super-Shorty
違うの、前にあなたにとってた私の態度についてよ
Super-Shorty
Super-Shorty
私は恨み言をあなたにぶつけて、自分で後悔するような事もたくさん言っちゃった
IDW
IDW
え?そうなのかニャ?
IDW
IDW
隊長はIDWのことダメだと思ってると思ってたニャ
Super-Shorty
Super-Shorty
あなたはよくやったわ、IDW、あなたは世界を救うチャンスを勝ち取った
Super-Shorty
Super-Shorty
でも私はダメよ、こんなんじゃ隊長になる資格なんてないわ
IDW
IDW
でも隊長がいないと、IDWしか隊員がいなくなるニャ、どうやってチームを組むのニャ?
Super-Shorty
Super-Shorty
あ、あなたが隊長になって好きにすればいいじゃない!
IDW
IDW
うんニャ、もし隊員が一人だけだったら。一旦ミスをしたらそれで終わりニャ
IDW
IDW
でも2人だったら、助けられるチャンスもあるんじゃないかニャ?――今みたいに
Super-Shorty
Super-Shorty
……
Super-Shorty
Super-Shorty
あなたが私を救ってくれたの、IDW
Super-Shorty
Super-Shorty
何をすべきかわからなくなったら、あなたを思い出すことにするわ
IDW
IDW
お役に立てて、本当に光栄だニャ!
Super-Shorty
Super-Shorty
(ため息)私が間違った事をしたって思わないの?
IDW
IDW
でも……間違うのは特別なことなのかニャ? IDWはルールを破るのに慣れてるニャ
Super-Shorty
Super-Shorty
これをあなたと議論すべきじゃなかったわね、こんなに自分を恨んで自分を責めたのがバカみたいに
Super-Shorty
Super-Shorty
ああ、本当に!どうして私とあなたがパートナーなのかしら!
IDW
IDW
隊長、まだ私のこと嫌いなのかニャ?
Super-Shorty
Super-Shorty
違うわよ、嫌いじゃないわ。ただ……
Super-Shorty
Super-Shorty
あなたと一緒にいると、お馬鹿か間抜けになるわ
IDW
IDW
ハハ、それなら私と隊長はお似合いということニャ、パートナーはこうあるべきニャ!
Super-Shorty
Super-Shorty
もう、とにかく、私たちはまだ協力しつづけないといけないわ
Super-Shorty
Super-Shorty
いずれにせよ、この任務は3年間中断されていたわ、一緒に終わらせてくれるかしら?
IDW
IDW
もちろんだニャ、隊長!
Super-Shorty
Super-Shorty
「隊長」ってまだ呼んでるけど、「ショーティ」でいいわよ
IDW
IDW
え?どうしてニャ?
Super-Shorty
Super-Shorty
友達だもの……呼んでも良いわよ
Super-Shorty
Super-Shorty
で、でも!あなたは私より背そんなに高くないんだからね!

——————
……ビー!
——————

システム
システム
南半球の表面に到着いたしました、持ち物と武器を身に着けていただきますようお願いします
IDW
IDW
うニャ!ステーションに着いたニャ、行くニャ、ショーティ隊長!
ジェリコ
ジェリコ
アルマ、Super-Shorty達がやってきました、私たちも始めま――
アルマ
アルマ
IDW――!!
IDW
IDW
わぁ!痛い、痛いニャ!
デイナ
デイナ
お前の寄越した二人のチビッ子がやってきて嬉しいのはわかるが、私達の世界救済計画がハグ交流会に変わってしまうぞ
アルマ
アルマ
私自ら選んだ二人だからね
Super-Shorty
Super-Shorty
私たちが小さいからでしょ
アルマ
アルマ
Super-Shorty、私が小さい人を選ぶとしても、私はダイナーゲートを送り込んだり、喋る柴犬に任務をやらせたりしないわ
アルマ
アルマ
私はあなた達ならが成功すると思ったから、選んだのよ
Super-Shorty
Super-Shorty
でもアルマ、私はあの時自分で出来るなんて思えなかった……
アルマ
アルマ
今なら信じられる?
Super-Shorty
Super-Shorty
選んでくれたあなた達を信じるって決めたわ。私じゃ気付けない問題にも気付いてくれるんだもの
アルマ
アルマ
やっと気付いたのね、とても嬉しいわ
アルマ
アルマ
これは私達があなたより賢いからじゃないわ、他人って言うのは自分を映す鏡なの、Super-Shorty、私はいつも自分の家族から自分を直すべきところを見つけてるわ
IDW
IDW
だからずっと独身なのかニャ?
アルマ
アルマ
I! D! W!もう一度コンピューターにたっぷり入るべきかしらね!
ジェリコ
ジェリコ
よし、皆さん始めましょう、いえ……続けましょう、というべきですね
アルマ
アルマ
そうね、3年前に果たせなかった任務を終わらせましょう!

——————
……アルマはアースコンピューターの前に向かった。
——————

アルマ
アルマ
私の2番目の姉さんが撮った写真と同じね
デイナ
デイナ
お前の姉はアースコンピューターを撮影したのか
アルマ
アルマ
私が子供の頃はいつも彼女が世界で一番クールだって思ってたわ、彼女がいわゆる冒険のために子供を放って私のパパとママにに投げ出すまではね
アルマ
アルマ
それから私は誓ったの、私はどんな事があっても私の家族の責任を投げ出す言い訳にしないって
アルマ
アルマ
それ以来、私はボーイフレンドを見つけなかったわ……
デイナ
デイナ
誰もお前にふさわしくないということではないのか
アルマ
アルマ
口が達者なのね、デイナ、でもこれは僥倖だって思ってるわ
アルマ
アルマ
だって姉さんが興味を育んでくれたおかげで、私は今日ここにいるんだから
アルマ
アルマ
もうエリザは完全にクラッキングしたわ、今はもうエリザをコンピューターにセットするだけで、コンピュータにコマンドを入力できる
ジェリコ
ジェリコ
本当に仕事が早いのですね
アルマ
アルマ
どうして私が自分の本当の手と2本の機械を取り替えたんだと思います?
アルマ
アルマ
人体には限界があるわ、頭脳という可能性に追いつくことはできないの
アルマ
アルマ
さて、どのお友達がエリザちゃんをコンピュータに運び入れて、彼女を起こしてくれるのかしら?
デイナ
デイナ
その名誉はそこにいるチビッ子達に委ねるべきではないかな
Super-Shorty
Super-Shorty
IDW、行きましょう
IDW
IDW
ニャ?私も行くのかニャ?
Super-Shorty
Super-Shorty
エリザを引っ張り出したのはあなたでしょ、当然彼女を元の所へ返してあげないと

——————
…… Super-ShortyとIDWはエリザを手に取り、コンピュータに組み込んだ。
——————

IDW
IDW
みんな!エリザをセットしたニャ!
IDW
IDW
エリザ!エリザお前聞こえてるのかニャ?
IDW
IDW
おかしいニャ、どうして反応がないニャ?
IDW
IDW
Hello、エリザ!
Super-Shorty
Super-Shorty
まったく、ケーブル間違って繋いだんじゃないの、見せてみなさい
IDW
IDW
そんなわけないニャ、わたしはここに3年間捕らえられてたのニャ、間違え覚えたりなんてしないニャ
Super-Shorty
Super-Shorty
ふむ……問題ないみたいだけど……
Super-Shorty
Super-Shorty
待って、なにか聞こえなかった?

——————
……ピッ、ピッ、ピッ、ピッ。
——————

IDW
IDW
うニャ?確かにチクタクいってるのニャ……
Super-Shorty
Super-Shorty
いいえ……IDW……
Super-Shorty
Super-Shorty
この音は――
Super-Shorty
Super-Shorty
爆弾よ!逃げて!みんな早く――!
デイナ
デイナ
何だと!
ジェリコ
ジェリコ
皆さん!伏せてください――

——————
……ドーン!!
——————
……
——————

アルマ
アルマ
コホ……コホコホ……!
アルマ
アルマ
くそ、どうなったの……
アルマ
アルマ
Super-Shorty! IDW!どこにいるの!
Super-Shorty
Super-Shorty
平気、平気よ!
Super-Shorty
Super-Shorty
IDW、大丈夫?
IDW
IDW
大丈夫だニャ!小さな盾のおかげだニャ
Super-Shorty
Super-Shorty
ハァ……もし大きかったら、カバーしきれないところだったわ
デイナ
デイナ
むぅ……一体何が起こった?
デイナ
デイナ
なぜアースコンピューターが突然爆発したんだ?
IDW
IDW
もしコンピュータが爆発したら、地球はもう……
ジェリコ
ジェリコ
油断しないで!爆発の中心に人がいます!
アルマ
アルマ
あれは……誰なの?
アナ
アナ
……
デイナ
デイナ
おい!お前がやったのか?
デイナ
デイナ
都市が混乱していたとしても、軍事基地で爆発を起こすのは不法行為だぞ
アナ
アナ
……
アナ
アナ
こんばんは、デイナ=ゼインさん
デイナ
デイナ
お前は……
デイナ
デイナ
お前が「アナ」か、そうだな?
デイナ
デイナ
お前がやったこと全てを説明する時が来たということか?
アナ
アナ
見ての通り、私がアースコンピューターを爆破したわ
アナ
アナ
そして、エリザのデータと融合することで実態を得ることが出来た
アルマ
アルマ
不可能よ……そんなの不可能だわ!
アナ
アナ
残念ながら、アースコンピューターは無くなってしまったわ
アナ
アナ
というか……私が今アースコンピューターになっているのだけど、あなた達が私を破壊したら、それは地球最後の希望を破壊することを意味するわ
ジェリコ
ジェリコ
あなたは化け物ですか!?
アナ
アナ
私は神よ、この世界最後の……神
アナ
アナ
でも中二病っぽいわね、けど誰もが夢見たことはあるでしょう?そして私はそれを実現した
アルマ
アルマ
わからないわ……あなた一体何をしたの……
アルマ
アルマ
私はエリザをチェックしたわ、彼女のデータは安全だったはずよ!あなたにそんなことする時間なんて!
アナ
アナ
ああそれ?あなたのコンピュータはチェックした?数時間前に誰か来なかった?
アルマ
アルマ
え――?
Super-Shorty
Super-Shorty
アーキテクト……
Super-Shorty
Super-Shorty
アーキテクトよ!アイツの本当の主人はアナ、アイツみんなを騙したのよ!
アルマ
アルマ
つまり……アーキテクトが基地にやってきた目的は、私のコンピュータだったの?!
アナ
アナ
ダメだった?私はナノマシンの束にすぎないのだけど、あなたに入ってもいいか聞くのが礼儀だったかしら?
ジェリコ
ジェリコ
あの[ピー]が!もう一度彼女を捕まえたら、少なくとも3回はバラバラにする理由があるわ!
デイナ
デイナ
ようやくお前と戦うもっともらしい理由が出来たようだな……
デイナ
デイナ
だが今は、お前がどうしようとしているかが大問題だ、次は何をするつもりだ!
アナ
アナ
もちろん私の計画を続けることよ――
アナ
アナ
世界を破壊する
IDW
IDW
どうしてこんな事をするのニャ!この世界が嫌いなのかニャ!
アナ
アナ
正直に言えば、今みたいなのはそんなに悪くないと思ってるわ
アナ
アナ
でも前提として……
アナ
アナ
この世界は、あまりにも真実が溢れていて、安定してしまってるわ
アルマ
アルマ
あなた何を……どういう事?
アナ
アナ
あなた達に話したところで見分けなんて付かないでしょうけど、私にとっては……違うけどね
アナ
アナ
でも難しい事じゃないわ、戦争と別れに具体的な理由なんていらないって知ってるでしょう。これが一切の生活理念と合わないとしてもね

——————
……アナは言って、向きを変えて火の海まで歩いた。
——————

デイナ
デイナ
おい、どこに行くつもりだ!本当に逃げられるとでも思ってるのか?
アナ
アナ
そうだけど?なんならあなた達の前で変身でもしてみましょうか?

——————
……アナは指を鳴らした。
——————

Super-Shorty
Super-Shorty
ホワイトナイト……ホワイトナイトの機甲兵よ!
IDW
IDW
あいつらまた来たのかニャ!どんだけいるのニャア!
アナ
アナ
ちょっと多かったかしらね
アナ
アナ
私がアースコンピューターなのはわかってるでしょう、私は発令者であり、執行者なの
アナ
アナ
砂もいらない、鉄血もいらない、今なら思うままに世界を壊せるわ
ジェリコ
ジェリコ
突破の準備を!まずはここから離脱します

——————
――バンバン!
——————

アナ
アナ
表面をいちごのアイスで覆ってから、スペリオル湖くらいの大きさのチョコレートを呼び出してストローを真ん中に突き刺して混ぜるのもいいわね
アナ
アナ
それとも世界の10大高山をロールケーキで覆って、地理のテストに存分に「ロールケーキ」って書けるようにしようかしら
アナ
アナ
あなた達も好きでしょ?こんな終末の日も、女子高生っていう設定にはあってるんじゃないかしら?
Super-Shorty
Super-Shorty
あなたがいま世界を壊すのに……どれくらいかかるの?
アナ
アナ
どんなもんでしょうね?地球をかわいいアイスクリームで埋め尽くすには数時間かかるかしらね
アナ
アナ
まだクリームの割合について考える必要があるわね、こぼしちゃうのも嫌だし、北米大陸全体を埋め尽くすくらいはしとこうかしら
ジェリコ
ジェリコ
考える必要はありませんよ、私たちがあなたを止めます!
アナ
アナ
あなたの以前の部下だった、あの哀れな機械兵器があなたを止めると思うけどね

——————
……ホワイトナイトに守られながら、アナは火の海の奥に消えた。
——————

アナ
アナ
歩き回って、最後に一目世界を見ておかないとね、この夢と文明と言えそうなものが少しも無い世界を
アナ
アナ
洗濯しようとしてる汚れた服が積んであるのを想像しちゃった、次の瞬間新品みたいに見違える事想像したら、少しは快感かもね?
デイナ
デイナ
私たちはお前を捜し出してみせるぞ、アナ!
アナ
アナ
わかってるわかってる、あなた達は私を見つけ出すでしょうね
アナ
アナ
でも急いだほうがいいわよ、この街は私が好きなワッフルよりも本当に脆いんだから

——————
……周囲の建物が倒壊すると、アナの姿は最終的に火の海に完全に消えた。
——————
……
——————

Super-Shorty
Super-Shorty
どうすればいいの……
セイ
セイ
あなた達も大変そうね
IDW
IDW
あ、あなた達は――
セイ
セイ
その……ジェリコ隊長、ごめんなさい、私たち……
ジェリコ
ジェリコ
そんな顔をしないでください、あなたに委縮されると私もそうなってしまいます
ドロシー
ドロシー
これは……みんな大変だったみたいだね……ハハ
ドロシー
ドロシー
でも、私が発破かけないといけない人は今ここにはいないみたいだね
アルマ
アルマ
ドロシー首相?それに……ステラ!あなた生きていたのね!
ステラ
ステラ
それは私も言いたいところだが……今日は良いことがよく起きるな
デイナ
デイナ
まずは纏めようか
デイナ
デイナ
私達はいま何をするべきだ?
ステラ
ステラ
私達が最後にすることは同じだ
ジェリコ
ジェリコ
おっしゃる通りです、首相には残業代をいただかねば
ステラ
ステラ
私たちが止めねばいけないのはアナではない
ステラ
ステラ
……ジルだ
デイナ
デイナ
何故だ?私はお前たちもアナを捜し出して、そして世界を救おうとしてると思っていたのだが
ステラ
ステラ
私たちは世界を救うつもりだ……
ステラ
ステラ
しかし、私たちが救えるのは私たちの世界ではない